端午の節句の鯉のぼりは誰がいつ買う?ベランダサイズはある?

2017/03/11

端午の節句の鯉のぼり、大空に泳ぐ鯉のぼりの姿は雄大ですがすがしいものですね。
男の子が生まれると、両親だけでなく、双方の祖父母も大騒ぎです。

ところで、この鯉のぼり、本来は一体だれが買うものなのでしょうか?
鯉のぼりをめぐって、両家が喧嘩してしまってはいけません。

また最近では、若夫婦が都市部のマンションやアパートなどに住んでいる場合には、ベランダに飾れる鯉のぼりが必要になったり、そのサイズで近隣とのもめごともあります。

ここでは、そんな「鯉のぼり」に関するお話をしていきます。

端午の節句の鯉のぼりは誰が買う?

「端午の節句」とは、男の赤ちゃんが初めて迎えるお節句で、5月5日のこどもの日を「初節句」としてお祝いします。

特に長男の場合は、両家の祖父母様も、この赤ちゃんのために何かしてあげたいと、鯉のぼりや鎧や兜など、いろいろプレゼントを考えてくださっているものです。

でも、両家から鯉のぼりを贈られても困りますし、鎧・兜など、せまい家では置く場所も収納場所もないということがあります。

好意で買ってくれるというものを無碍にもできませんが、これが元で、親戚関係が悪くなっては元も子もありません。

そこで、ここでは、まず「鯉のぼり」などを贈る意味から知っておきましょう。

鯉のぼりや五月人形は誰が買うのか?

これは、地方地方によっても違うようですが、一般的には「嫁の両親」から贈るようです。
というのも、昔は、嫁が嫁いでいきますので、生まれた赤ちゃんは「夫側」の跡取りとなります。
それを「嫁側の両親」がお祝いするのです。

つまり、「嫁側実家=贈る側」「夫側実家=貰う側」ですね。

嫁側の両親は、いったん嫁に出してしまった娘にたびたび会うこともできないし、嫁ぎ先でよくしてもらいたいので、孫の初節句のお祝いを持って、久々に娘に会ったり、「くれぐれもよろしく」と挨拶をする、そのきっかけとなるのが孫の初節句だったのです。

ところが、最近では、夫姓を継いだとしても、若夫婦は核家族で都会暮らしをしていたり、で、実家に住んでいるわけではありません。

そうなると、鯉のぼりは単純に「赤ちゃんへの贈り物」という認識が強くなり、夫側実家も嫁側実家も「贈りたい」となるのです。

ですから、明確にお嫁入りして夫実家でお嫁さんや赤ちゃんが暮らしているなら、嫁側実家が鯉のぼりを贈ってもよいでしょうが、両家で折半という形もありますし、飾る場所を考えて「鯉のぼりは不要」とすることもあります。
まずは若夫婦を中心に「どうしたいか」を決めて、両方の親を調整していくとよいでしょう。

地方によっては、実家だけでなく、仲人、親戚、友人なども「鯉のぼり」を贈るところもあり、贈られた側はいただいた鯉のぼりをすべて泳がせます。
何十匹も鯉のぼりが泳いでいるのは正に壮観ですが、都会ではこれは無理ですね。

その辺の事情や背景も踏まえて、どのようにするのが一番いいのか、考えていきましょう。

鯉のぼりか、鎧、兜か?

「端午の節句」には、「外飾り」と「内飾り」があります。
鯉のぼりや武者幟など、外に飾るものが「外飾り」で、
鎧や兜飾り、また子供大将飾りなどが「内飾り」です。

鯉のぼりは、立身出世を願うもので、
内飾りは、その子の無事の成長を願う意味合いが強いです。

地方によっては、外飾りを立派にして内飾りを控えたり、都市部では立地の関係から逆になったりします。

狭いアパートなどでは、小さな兜飾りなどがよいのかもしれませんね。

鯉のぼりはいつ買っていつしまう?

さて、それではその鯉のぼりはいつごろ買ってもらったらよいのでしょうか?
また飾り付けをする人やしまう時期はどうでしょう?

鯉のぼりはいつ買う?

鯉のぼりを買う時期は、端午の節句に間に合うように、早くから準備される方が多いようです。
このような縁起物は飾る日に拘る人は多いですが、買う日自体が大安である必要はありません。
実際に先方に届くのは、持参したり、配達してもらったりで、購入日とはずれますので、ここは気にしなくて大丈夫です。

実際に飾る若夫婦が中心になって購入品を吟味するのがよいのですが、生まれた赤ちゃんもいますので、祖父母はその手助けになるように付き添って、お会計などを担当するとよいでしょう。

また遠方の祖父母からいただくのであれば、大きさなどの希望を伝えて、宅配してもらうのもよいでしょう。

飾り付けは、4月の中旬頃の(大安・友引)が多いですので、それまでに間に合うように用意しましょう。

鯉のぼりは誰が飾る?

男の子の節句ということで、父親や祖父など男手で飾り付けるのがいいようです。
これは決まりというのではなく、鯉のぼりも鎧・兜も、大きなものは重いので、自然にそうなっただけでしょう。

最近では、購入した店舗のサービスで飾り付けまでやってくれるところもあります。
これは購入されるときに確認しておくといいですね。

鯉のぼりはいつしまう?

端午の節句は、季節の節目のお祝いですので、5月5日の節句を過ぎてずっと飾っておくと言うのはよくありません。
遅くても、5月中頃までには閉まった方がいいですね。
武者人形や鎧や兜もそうですが、5月5日が過ぎたら、天気の良い日に綺麗にしてしまうのでがよいでしょう。
鯉のぼりの場合は、屋外で泳いでいたため、汚れもかなりついています。
汚れは軽く洗い流し、よくふき取って乾かしたものを、綺麗にたたんで保管しましょう。

鯉のぼりでベランダサイズってある?

若夫婦が田舎の広大な土地で住んでいるのであればいいですが、都会部のマンションやアパート住まいという場合には、鯉のぼりの大きさにも考慮が必要です。

まず、マンションなどの規約でベランダの利用規約がうるさいところもありますので、これを確認しましょう。

一般に、マンションのベランダは、その部屋の持ち主が占有で利用してはいますが、登記上は「共用部分」として、災害時の通路として位置づけられています。
ですから、勝手にものを置いたり飾ったりができないのです。

また、あまりに大きな鯉のぼりでは上下の階に迷惑をかけることもありますし、竿の留め具が揺れて大きな音を立てたり、柵を劣化させたりします。

マンションによっては「鯉のぼり禁止」のところもありますが、禁止でなくても、数十cmから1.2mくらいのサイズがよいでしょう。

このようなサイズの鯉のぼりを購入するには、いわゆる老舗の人形店などではなく、トイザらスなどのおもちゃ系のお店の方が、目的の商品が選びやすいです。
素材も風雨に強いもので、色鮮やかなものがたくさんあります。
吹き流しにも流行があるようで、これは実際に若夫婦が目で見て選ぶのが一番です。

あまりご近所迷惑にならずに、それでも可愛い鯉のぼりが気持ちよく泳げるように、場所とサイズを調整しましょう。

まとめ

端午の節句に鯉のぼりが大空を泳ぐ姿は本当に気持ちのよいものです。
ましてや待望の赤ちゃんが生まれたのですからなおさらです。

今は、昔と違って、生活の様式も住居環境も違っています。
みんなの赤ちゃんの誕生と成長を願う気持ちが、変なひずみにならないように、若夫婦の家庭にとってどんな形一番よいかを考えながら調整していきましょう。


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