ヒートショックプロテインHSP入浴法が癌やダイエットによい?入浴剤に効果あり?
最近テレビでヒートショックプロテインという言葉をよく耳にします。
略してHSP、このヒートショックプロテインとは一体何?
癌やダイエットや美肌、アンチエイジングにもよい効果がある入浴法らしいけど、詳細を知りたい。
そこで、最近とても注目されているヒートショックプロテイン入浴法について調べてみました。
その入浴方法ややり方、効果を高める方法などをぜひご参考にしてください。
ヒートショックプロテインHSPとは何?どんな効果があるの?
まず、ヒートショックプロテインとは何でしょう?
ヒートショックプロテインとは
ヒートショックプロテイン(Heat Shock Protein)とは、日本語に直訳すると「熱ショックタンパク質」となります。
このヒートショックプロテインとは、細胞が熱などを感じてストレス状態になったときに、その細胞を保護するために増えるタンパク質のことです。
またこのたんぱく質は分子シャペロンの機能を有するといわれています。
つまり、熱に反応する「ストレスタンパク質」ということで、ヒートショックプロテインと呼ばれます。
そしてこのHSPを高めることが、健康、老化予防(アンチエイジング)、美容、メタボ防止、ダイエット、スポーツ、がんを含めた病気の治療などに大変効果があるといわれています。
ヒートショックプロテインの提唱者
ヒートショックプロテイン自体は1974年に発見されて各分野での研究が進められていますが、この言葉がこんなにも広まってきたのは、医学博士である伊藤要子氏が精力的にテレビに登場しているからでしょう。
最近では、2017年3月17日(金)にフジテレビの「その原因Xにあり」で「アンチエイジングスペシャル」として取り上げられたばかりですし、その直前の1週間は毎日NHKラジオの「マイあさラジオ」で「健康ライフ」として再放送されていました。
試してがってんなどでも話題になっていたので、このヒートショックプロテインという言葉やHSPという略語を耳にした人も多いでしょう。
ヒートショックプロテインの生理作用
ヒートショックプロテインには以下のような生理作用があります。
HSPの生体防御作用(ストレス防御作用)
- タンパク質の傷害を修復
- 細胞をストレスから守る
HSPの免疫増強作用
- 白血球(リンパ球)を増加
- NK活性の増強
- 樹状細胞の増加
- 抗原提示能増強
- 癌ワクチン作用
HSPの抗炎症作用
- 炎症を抑制
HSPの分子シャペロン作用(タンパク質の介添え役)
- タンパク質の合成・運搬・分解の補助
ヒートショックプロテインの効果
つまり、ヒートショックプロテインは私たちの健康を全般的に支えてくれるとても大事なたんぱく質なのですね。
伊藤要子博士は、このヒートショックプロテインが増加することで、次のような効果があると言っています。
ヒートショックプロテインがもらたす効果
- 日常生活での疲れを軽減
- ここ一番で活躍したいときに力を発揮
- 病気の予防、回復をサポート
- ストレス潰瘍を防ぐ
- 炎症を防ぐ
- 鬱の治療、予防
- 癌治療、癌予防
- 寿命を延長
これはあくまでも例示であって、その他にもたくさん、数えきれないほどの効果があります。
簡単に言うと、HSPは体の中の回復と自然治癒をサポートしてくれる大切なたんぱく質であるということですね。
ヒートショックプロテイン入浴法の効果的なやり方と便利なグッズ
それでは、このさまざまな効果を持つヒートショックプロテインHSPは一体どうやったら増やすことができるのでしょうか?
一番簡単なのは入浴
そう、お風呂に入浴することです。
ヒートショックプロテインHSPとは、熱を感じてストレス状態になったときに増加するたんぱく質でしたね。
だからこれを意識して入浴すればいいのです。
ストレスといっても火傷するほどの熱いお湯に入るわけではありません。
伊藤要子博士が提唱するのは、「マイルド加温療法」。
つまり、毎日普通に入っている入浴法を少し工夫することで、このヒートショックプロテインHSPを増加させようというものです。
ヒートショックプロテインHSP入浴法
ヒートショックプロテインHSP入浴法はとても簡単。
最初に風呂場室内の温度を高め、また入浴後に湯冷めしないように準備したら、あとはちょっと熱めのお風呂にゆっくり入るだけのことです。
ヒートショックプロテインHSP入浴法の入浴温度と時間
- 40度のお湯なら20分
- 41度のお湯なら15分
- 42度のお湯なら10分
40℃~42℃というのはちょっと熱めのお湯ですが、この温度がHSPが熱ストレスを感じて最も効果的に増加する温度なのだそうです。
これはいくら熱いシャワーを浴びても増加しないそうなので、ゆったりと湯船につかってくださいね。
でも、そんなに入っていたらのぼせてしまう・・・と不安な方や高齢者は、無理をせず半身浴から始めましょう。
目安としては、お湯に浸かりながら舌下で体温を計るといいですよ。
なぜ舌下かというと、ここはお風呂に浸からない部分だからですね。
通常対応が36.5度くらいの人なら、38度まで上がるのが理想だということです。
このようにしていると、通常の体温も少し上がるようになり、汗をかきやすいよい体質になっていくそうです。
ヒートショックプロテインHSP入浴法最大のポイント
このヒートショックプロテインHSP入浴法での入浴時に注意することは保温です。
つまり、肩を冷やさないようにすることが大切です。
でも、お風呂に入っていれば自然に肩上部は出てしまうし、10分も20分もずっと首までお湯に潜っているというわけにもいきませんね。
また半身浴でもいいっていいながら、肩を出すなって、そりゃ無理だわ~!
でも、ヒートショックプロテインHSP入浴法ではとってもいいアイデアを伝授してくれています。
それは、「お風呂の蓋を首まで付ける」「肩カバーをする」。
なるほど、このようにすれば肩は冷えないですね。
で、私も、さっそく自分が湯船に入ってからお風呂の蓋を閉めて顔だけ出すようにしてみました。
確かにこれなら密封されて魔法瓶の中にいるようです。
でも、数分経つと結構これって大変です。
手が自由に動かせないし、手を出し入れするのにいちいち重い蓋を動かさなければならないし・・・。
それに冷やしたくない肩の部分は蓋が被らないので、やっぱり冷えてしまうんですよ。
そんなとき、こんな商品を見つけました。
おお、これなら、ヒートショックプロテインHSP入浴法ばっちりですね。
これで病気の治癒ができたり、美容やアンチエイジング、ダイエットにもいいというなら本当に楽です。
両手が使えるというのが何より便利!
読書やスマホをしながらだったら15分くらいすぐに経つし、このテーブルの上に鏡と美容器具を持ち込めば、入浴中にお肌のお手入れまでゆっくりできます。
顔の体温も上がっているから美顔効果もてきめんですしね。
この商品、お風呂の幅に合わせて4種類のサイズがあるそうですので、ちょうどぴったりのサイズを選んでください。
ヒートショックプロテイン入浴法の効果を高める入浴剤
さらにヒートショックプロテイン入浴法の効果を上げるのが入浴剤です。
ヒートショックプロテインの効果を上げる入浴剤
伊藤要子博士によると、バスクリンなどの入浴剤を利用すると身体がよく温まるためにヒートショックプロテイン入浴法としても効果があると言っています。
入浴剤を利用すると、上記の入浴時間で「40度のお湯なら20分」というのも5分短縮できるとのことなので、ここはリラックス効果のあるお好きな入浴剤を併用するのがよさそうですね。
特に炭酸系の入浴剤がよいようです。
バスクリンの入浴剤
バブの入浴剤
また、入浴後の保温がなにより大切だということですので、入浴前に部屋を暖め、お風呂を出たらすぐに靴下や寝間着を着るなど温かい恰好でくつろぐようにしてください。
ヒートショックプロテインHSP のまとめ
さて、今話題のヒートショックプロテインとは何かおわかりいただけましたか?
ヒートショックプロテインHSPは私たちの健康や美容に大切なたんぱく質です。
そしてこのたんぱく質は入浴などの身体を温めることで増やすことができます。
ここで紹介した入浴方法とグッズや入浴剤等を使って、効果的にヒートショックプロテインHSPを増やしていきましょう。