三回忌法要のマナー!香典袋表書きの書き方と金額相場や女性男性の服装

2017/08/25

親族などの一周忌を行なったばかりと思っていると、すぐに三周忌がやってきます。

あれ?もう?早くない?

ここでは、三周忌とは何か?三回忌とはいつなのか?をご説明するとともに、参列にあたっての香典袋の表書きや金額相場、当日の服装で女性男性ともに気をつける点など、三回忌のマナーについてご説明します。

 

三回忌とは何?三回忌の法要とはいつ?

まず、三回忌とはなにか?三回忌について知りましょう。

三回忌とは

三回忌とは、故人がなくなってちょうど2年目に当たる法要です。

亡くなられたそのときはお葬式、そして1年後に「一回忌」をしますが、その後「二回忌」というものはなく、数え年のように1年早く繰り上げて数え始めます。

だから、お葬式があって、翌年に一回忌があったら、2年目は三回忌となるのです。

その後、宗派や家庭によっては毎年「〇回忌」を行う場合もありますが、ごく身内の親族だけの場合も多いです。

一回忌、三回忌に参列したら、その後は七回忌(6年目)が大きな法要となります。
その後、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続きますが、これらの法要は基本家族のみで、親族以外が呼ばれることはないでしょう。

喪主側でも、この三回忌を1つの区切りとして「公には最後」と思って対応される方が多いようです。

故人との親交の深さにもよりますが、もしも三回忌法要案内状やお知らせが来て参列をされるなら、これが最後くらいに思って、失礼のないマナーにのっとた対応をしておくといいですね。

 

三回忌法要参列時の香典袋の表書きの書き方と金額の相場

では、現実的な問題としてお香典はどうしましょう?

お香典袋の表書き

日本で一般的なのはお寺様による仏教方式の法要です。
お葬式や一回忌で、故人がどの宗教や流儀で弔われているかはご存知だと思いますので、それに合わせて、香典袋も用意します。

このとき、注意するのは、香典袋の表書きの書き方です。

以下に代表的な宗教での香典袋の表書きの書き方をご紹介しますので、参考にしてください。

仏教・キリスト教・神教で異なる香典袋の表書き

  • 仏教の場合:「御仏前」
     
    通夜、葬儀、初七日の法事法要は、まだ仏様になられる前の段階なので「御霊前」とされたと思いますが、その後故人は仏様になられていらっしゃいますので、「ご仏前」と書きます。
    もともと「ご霊前」を使わない浄土真宗でも三回忌の時点では当然に「ご仏前」です。

    その他、「音香料」「御香奠」という表書きの書き方もありますが、特別にその深い意味や使い分けを意識しているわけでなければ「御仏前」とするのが無難です。

  • キリスト教の場合:「御花料」「御ミサ料」
     
    「御花料」は、プロテスタントの場合、「御ミサ料」はカトリックの場合です。
    「御花料」をカトリックに使っても大丈夫ですが、「ミサ」という概念はプロテスタントにはないので、キリスト教はキリスト教でも宗派がわからないという場合は「お花料」にしておくといいでしょう。

    お葬式などで参列した教会が、ステンドグラスやマリア様像、十字架にかかったイエスキリスト像などがあり、それなりの装束の神父が執り行っていたなら「カトリック」です。
    逆に飾り気のない素朴な教会で、派手な装飾もマリア様やイエス様の偶像もなく、地味な黒カバーまたは背広姿などの牧師が執り行っていたなら、それは「プロテスタント」でしょう。
    心配な場合は、連絡をくれた喪主にそれとなく確認するとか、教会の名称をWEBでググって宗派を見るとかしてみましょう。
    日本においてのキリスト教なので、香典袋の表書きは「ご霊前」であっても失礼ではありません。
    また、キリスト教では三回忌という概念ではなく、故人弔いのための「昇天記念日」や「追悼ミサ」「記念ミサ」として行われます。

    香典袋も一般の不祝儀用のもので大丈夫ですが、その際できれば「蓮の花」デザインのものだけは仏教用なので避けましょう。
    キリスト教では白い封筒か蓮の花でない不祝儀袋でいいですが、もし花を入れるなら讃美歌にも歌われる「百合の花」が最適です。

  • 神教(神式)の場合:「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」
     
    神式では、「十日祭」「五十日祭」「百日祭」などの後、一年目からは式年祭と呼ばれる「一年祭」「三年祭」を行います。
    ここでの香典袋の表書きは「御玉串料」がよいでしょう。

    香典袋は通常の不祝儀用でいいですが、蓮の花は仏教用なので、無地のものが無難です。

そして、三回忌であれば、墨の色は薄墨ではなく「濃い墨」で書きます。

名前も参列者のフルネームを黒い濃い墨で、フルネームで記入してください。
夫婦の場合、夫名を中央にフルネームで書き、妻名は名前だけでOKです。

お香典の金額の相場

お香典の金額は、やはり故人との親交の深さやお世話になった度合い、遺族との関係性などによって違ってきますので、一概に1人いくらというものではありません。

ただ、三回忌に参列をするということは、喪主側ではあなた分のお斎(おとき)料理や引き出物、車代などを準備している場合がありますので、それも含めて少し多めに包むようにするのがマナーです。

詳細については、一回忌のときとほとんど同じに考えてよいと思いますので、こちらの記事を参考にしてください。

三回忌まで列席するのだから、今回はそこそこでいいかな・・・というのも妥当ですし、三回忌なので今後は法要に呼ばれることもなく基本これが最後だろうからきちんとしておこう・・・というのも賢明な考えです。

そこはあなたのお気持ち次第です。

 

三回忌の法要の服装で、女性と男性が気をつけること

三回忌の法要に列席するときの服装

基本、一回忌はまだまだ喪に服している時期ですので、黒い喪服で参列するのが常識です。

ただ、三回忌ともなると、その三回忌自体の意味合いや趣旨も変わってくるので、一概にどうとは言えず、これまた悩むところです。

これは、もう直接、その喪主に聞いてしまいましょう。

三回忌に呼ばれる、お声がかかる、ということは、あなたはその故人の親族かごく親しい間柄だと思います。
だから喪主である家族に直接聞いても失礼ということはありません。
逆にいろいろ心を砕いてくれていることを知って喜ばれるかも知れません。

残されたご遺族の近況をお伺いするためにも、まずは電話をしてみましょう。
懐かしい方々の明るいお声が聞こえてくると思いますよ。

そこで、実際の場所や時間を確認しながら、それとなく宗派やおとき料理の有無、他に誰が列席するのか、などを聞いておくと、ほとんど様子がわかります。

当日着ていく洋服については「やっぱり喪服ですよね?」と切り出してみて、特にとりたてての話題にもならない程度なら、お葬式や一回忌に着ていった同じ喪服でよいでしょう。

場合によって「今回は平服で」などと言われたらそのとき初めて平服を考えればいいですね。

確認ができなかった場合は、喪服にしましょう。
皆が平服の中で喪服であってもおかしくなく逆に丁寧で礼節のある方となりますが、逆の場合はかなり失礼なことになりますので。

また、いくら平服でよいといわれても、女性の場合も男性の場合も、華美で派手な服装やヒョウ柄など動物のついたもの、皮ベルトなど殺生をイメージさせるような服装や装身具は身に付けないのは常識です。
男性であれば仕事で着るような黒っぽいスーツに無難なネクタイ、女性であっても黒やグレーのワンピースなどにとどめましょう。

女性のアクセサリーも涙を意味する真珠程度に抑え、ゴールドや宝石などの光物は避け、コートやストッキングもなるべく黒っぽいものにしましょう。

正直な話、いろいろ考えるくらいなら喪服で行ってしまうのが一番ですよ。

こちらについても一回忌の記事が参考になりますので、心配な方は、記事後半の「一回忌に参列する服装とマナー」についてをお読みください。

 

三回忌のマナー のまとめ

さて、2年目の命日前後にやってくる「三回忌」法要の意味はわかりましたでしょうか?

香典袋の表書きの書き方や香典金額の相場、列席するときの服装など、いろいろわからないことが多いですね。

基本的には一回忌と同等に考えて問題ありませんが、一番よいのはご機嫌伺いを兼ねて一度喪主に電話をして、当日の予定や規模感を把握することでしょう。

三回忌が終わると、故人の家族やごく親しい人だけで法要をしていくことが多いですので、もしかしたらあなたが法要に呼ばれるのはこれで最後になるかもです。
(もちろんあなたのお気持ちでいつまでも列席できますが)

ですから、一般の相場やマナーとしては上記を目安にしていただければいいのですが、それだけを気にするのではなく、相手に失礼のない範囲で、自分としても納得のいく金額をお香典として包んでいけば、それでよいと思います。


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