梅酒の梅はいつ取り出すの?レシピで人気オススメの食べ方とは
2017/01/01
梅酒はとても簡単に作れ保存も利くので、やってみようと思う方は多いはず。
でも、梅の実を取り出すタイミングや、取り出した梅の実の活用法に頭を悩ませる人も多いでしょう。
ここでは、一般によいとされている「梅酒の梅の取り出し時期」を踏まえて、いつ取り出したらいいのかのご参考と、取り出した後の梅の実レシピで人気のメニュー、そして、超オススメの食べ方について説明します。
梅酒の梅はいつ取り出すの?
梅酒の梅はいつ取り出すものなのか?
料理本やクックパットなどを見てみると、おおざっぱなものからきっちり「いつ」が書いてあるものまで千差万別です。
一般的には、「3ヵ月~半年」に実をいったん取り出して、その後、梅酒だけを寝かせておくとよいと言われています。
これを読むと「しまった。もう10ヵ月も経ってしまった。」「2年前のがそのままだ!」と焦ってしまう方も多いでしょう。
でも、ご安心ください。
梅酒の梅の実を取り出す時期はそんなに神経質にならなくても大丈夫です。
というのも私の経験からでは、3ヶ月くらいで実を取り出してしまった梅酒は、綺麗でサラサラしていますが、コクとか深い味わいというのには欠けるように思います。
また、10年20年つけたままにしたこともありますが、色もべっ甲色になり、熟成してとても美味しかったです。
保存状態には要注意!
ただ心配なのは、その保存状態です。
キレイに洗って煮沸消毒などしてあり、余分な水っ気もないようなガラス瓶で、
十分なアルコールと氷砂糖などを入れて密閉し、梅の実もしっかり水分が取れていれば、基本何年経ってもそれほど心配はありません。
梅の熟成の様子を日々見ていれば、取り出す時期というのもおのずとわかってくるものですが、これが初心者の場合、その程度というのがわかりません。
また、アルコール度数や水気の関係で、漬け込む期間も変わってきますので、慣れないうちは、3ヶ月くらいで取り出すのは無難です。
一般に、3ヶ月から半年くらいで取り出した梅の実は比較的固く、実そのもののお味もそれほど美味しくありません。
逆に1年以上長期間漬け込んだ梅実の方が熟成も増して、とても美味しくなります。
チョーヤの梅酒に入っている梅の実は2年ものと聞いたことがあります。
長期間漬け込むとオリが出るとか、種の苦みが出るとか言いますが、これも好き好きというものです。
同じ分量でつけても、置き場所や梅の出来によっても変わってきます。
つまり、どの期間であってもそれほど神経質になる必要はありません。
気づいたときに開けてみて、梅の実を1~2個取り出して食べてみるとよいでしょう。
また、ちょうど梅実を使ったメニューを考えていれば使っていいし、使わない分は取り出して冷凍もできるし、瓶にそのまま残しておくこともできます。
注意するのは、梅の実を取り出すときに、水気のない菜箸やお玉を利用することです。
ここで水気や埃やバイキンなどが入ると、梅酒が腐ってしまいます。
それだけ注意すれば、取り出す時期は「気づいたとき」でOKです。
梅酒の梅を使ったレシピで人気が高いのは?
梅には、疲労回復や食欲増進に効くクエン酸が多く含まれているため、暑さや湿気で疲れやすくなった身体のためにも最適です。
食前酒に梅酒が使われる食欲増進にもなりますし、お酒の弱い方の睡眠導入にも有効です。
でも、梅酒は飲んでも、梅実は残る・・・という家庭も多いでしょう。
そこでここでは、梅酒の梅を使ったレシピの中で人気が高い、美味しい食べ方をご紹介します。
梅酒の梅で作るレシピ-人気があって美味しいもの
★魚や肉と一緒に煮てサッパリ味の煮物を作る!
魚や肉と梅実の相性は抜群です。
イワシと梅干しを一緒に煮て魚の臭みを取る方法は昔から有名ですが、この梅干しの代わりに梅酒の梅でも生臭みがとれ、とても美味しくなります。
その他の青魚にも利用でき、適度な甘さがコクを増し、お子様にも人気です。
(加熱によりアルコール分は飛びますので、ご安心を)
その他、豚バラ肉を梅の実と一緒に煮ると、梅の酸味で脂のしつこさが消えて、とても美味しいです。
これは超オススメですので、この後半でレシピをお知らせします。
★ドライフルーツと一緒にパウンドケーキに入れる!
一般にパウンドケーキには、ラム酒に漬け込んだレーズンやオレンジピールなどのドライフルーツを使いますが、この代わりに梅酒の実を刻んで使うと美味しいです。
梅の実にしみ込んだ梅酒がラム酒とはまた違った味わいを出し、梅実入りのパウンドケーキは大人気です。
パウンドケーキは焼いてから1週間くらいが一番美味しい食べ時ですが、この梅実入りパウンドケーキも1週間くらいたってからが最高です。
また、梅実だけでなく、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツも一緒に、梅酒をかけて漬け込んでから、その梅酒ごとケーキ生地に入れるのも美味しいです。
パウンドケーキの焼きあがりに、梅酒を塗ったり浸みこませたりするのも、是非やってみてください。
★加熱してからペーストにして使いまわす!
梅の実を取り出して、こげないテフロン加工の小鍋などに少量の水と一緒に入れてひと煮たちさせてアルコール分を飛ばします。
これが冷めたら、種を取ってミキサーにかけて、ペースト状にします。
梅の実をペースト状にしておくと、いろんな使い方ができます。
たとえば、ゼラチンや寒天で固めると、梅ゼリーになりますし、トーストにそのまま塗ったり、クッキーやパンを焼くときに混ぜたりします。
凍らせておけば、前述の魚や肉の料理にもそのまま使えて便利です。
★砂糖を加えてジャムにする!
定番中の定番ですが、結構知らない方もいます。
テフロン鍋で、砂糖と一緒に煮詰めて行くと、とても美味しい梅ジャムができます。
★すりつぶして梅酒に入れる!
梅の実入りの梅酒は格別!でも食べにくいという方は、種を取って軽くほぐすか、うらごしなどをして梅酒にお入れください。
梅酒でなくサワーなどに入れてもとても美味しいお酒になります。
★カレーと一緒に煮込む!
カレーを煮込むときに、梅の実を数粒入れるのもオススメです。
食欲増進にもなりますので、是非やってみてください。
梅酒の梅の美味しい食べ方!超オススメ
前述しましたが、梅酒の梅の実は、肉や魚との相性が抜群です。
その中でも超オススメのレシピをお教えしますね。
一言で言ってしまえば、「豚バラ肉の煮込み」です。
入れる数はお好みですが、1~2個程度ではなく、20~30個くらい入れてもOKですので、ちょうど目の前にある梅の実をお肉やお鍋の大きさに合わせて適当に入れましょう。
(2)次にヒタヒタの水を入れ、煮汁が半分くらいになるまで煮込みます。
種はこの段階で取ってしまえば食べやすいし、おとなだけなら種ありでも構いません。
(3)醤油を煮汁の半分ほど入れてまた煮込みます。
途中味見して甘さが足らないようなら、砂糖やザラメを加えてもいいです。
(4)豚肉に色がついてきたらOKです。
このまま食べてもいいですが、1晩寝かせるともっと美味しくなりますよ。
お好みですが、味は濃い目の方が評判がいいです。
表面をさっと焼いて焦げ目をつけるのも風味が増します。
カラシが合いますので、お食事や酒の肴としても便利です。
まとめ
梅酒の梅は本当に何にでも使えて、便利で美味しいものです。
「いつ取り出すか」などに明確な決まりなどありませんので、あなたが気づいた時期に取り出して、その味にあった調理法をしてみてください。
もちろんそのまま食べるのも美味しいですよ。
レシピを見ると人気のある美味しい食べ方が満載ですので、是非いろいろ試してレパートリーを増やしてください。