子供の花粉症は小児科か耳鼻科か?眼科やアレルギー検査の必要は?
2017/01/01
子供の花粉症で、小児科に行くか耳鼻科に行くかお悩みの方は多いと思います。
それぞれ診療科によって違いはあるのでしょうか?
また、目の痒みがある場合には、眼科受診も考えますよね。
ここでは、子供が花粉症らしい症状になったとき、まずどこに行ったらいいのか、
そして、アレルギー検査の必要性や受けるべきタイミングについてお話します。
子供の花粉症は小児科か耳鼻科か?
花粉症になると、おとなでも「内科に行こうか耳鼻科に行こうか?」と悩むものです。
ましてや、小さい子供が花粉症ともなると、見ていても可哀想ですし、一刻も早く受診させてお薬を貰ってこようと思うでしょう。
このとき、赤ちゃんや子供でも、耳鼻科にいくのか小児科にいったほうがいいのか迷います。
結論的には、どちらであっても、適切な診断と処方がされますので、どちらが正解でどちらが間違いというものではありません。
また症状によって別の科がよいと判断されれば、そのように指示されますし、紹介状も書いて貰えます。
なので、病院の近さや混み具合、今までのかかりつけ経験などから、お母さんが行きやすい所でよいでしょう。
それでも、少しポイントがあります。
小児科か耳鼻科かの判断基準
・症状で判断
症状として、鼻水・くしゃみ・熱などがあり、眠れない、機嫌が悪い、食欲が落ちた、などの症状があれば、まず「小児科」をオススメします。
花粉症と思っていたら、実は風邪だったということもありえます。
花粉症だと断定できないときには、まず総合的に診てもらうと安心です。
・月齢で判断
赤ちゃんは、生後1~2ヶ月でも、花粉症らしき症状を起こすことがあります。
でも、初めてのお子さんの場合など、それが花粉症なのか風邪なのか、あるいはアトピーなどのアレルギーなのか、新米ママさんには判断ができませんよね。
そんなときにも、まずは小児科に行ってみましょう。
やけに泣いて鼻水やよだれが多く出るので受診したら、「赤ちゃんはみなそうですよ」と教えられることも。(笑)
また、首も据わっていない新生児だと、耳鼻科の先生が赤ちゃんの扱いに慣れていなかったり、赤ちゃんにあった器具がなかったりもします。
月齢が小さいうちは、違う病気が隠れている事もあるので、まずは小児科をオススメします。
メリットとしては、ついでに耳や鼻のお掃除をしてもらえるというのもあります。(ご参考までに)
・完全に、鼻・耳・喉などの症状の場合
熱もなく、風邪とは思えない。完全に鼻や耳の疾患だろうと断定できれば、耳鼻科の方が専門的でもあります。
また、喉の痒みや痛みもあるのであれば、耳鼻咽喉科をオススメします。
耳が痒いとか痛いとかで、季節柄花粉症かと思っていたら、中耳炎だった。
または原因は花粉症でも、耳掃除をしているうちに炎症を起こした、鼓膜に傷をつけた等も考えられます。
単なる痒みなどは花粉症として小児科でも耳鼻科でも、どちらでも適切な処置と薬処方をしてくれますが、「痛み」がひどいような場合にはその程度によって耳鼻科・耳鼻咽喉科の受診もよいでしょう。
注意点としては、
・小児科では風邪やインフルエンザの患者から感染する危険大
・耳鼻科は花粉症の季節にはとんでもなく混んで、疲れたり症状が悪化する
など、それぞれデメリットもあります。
なので、冒頭にも書いたように
・どちらに行っても、適切な治療と投薬はしてもらえる
・必要があれば、他科受診を勧められるので、安心
その上で
・近い
・混んでない
・行き慣れている
・赤ちゃんの月齢
・症状
などを考えて、より「便利」な方を選べばよいでしょう。
子供の花粉症で眼科に行く場合
花粉症で、目に来る人も多いです。
目が痒くてどうにも困る。
子供なのでいくら言い聞かせても、すぐに汚い手で目をこすってしまう。。。
このような「目」に症状が出ていて、鼻や耳、喉はそれほどでもない、という場合は「眼科」に行きましょう。
もちろん、小児科などで総合的に診て貰っている場合は、小児科で目薬も貰えますので、その場合は小児科だけでいいですが。
つまり、症状が「目」についてであり、他の症状はない場合、
それなら「眼科」が一番です。
目のこすり過ぎで炎症を起こしている場合もあります。
結膜炎などの治療もしてもらえますし、花粉症やその他症状にあった目薬もあります。
また、眼科では目の洗浄をしてもらうこともできますので、まず1回目を洗って貰うと、それだけでかなりすっきりもします。
あとは、処方された点眼薬を随時差して、目をこすらないようにしてあげましょう。
目のこすり過ぎで眼球を痛めている場合もありますので、「目がひどい」場合には、是非眼科に行ってください。
子供の花粉症でアレルギー検査は必要か?
花粉症はアレルギーです。
一般に「スギ花粉」が主なアレルゲンになりますが、人によってはそれが違う場合もあります。
また、花粉症の季節に関わらず、1年中症状が続いたり、特定の食べ物で症状が悪化するなどの場合もあります。
そんときには「アレルギー検査」をしてみると、お子さんがどんなものにアレルギーを起こしやすいのか把握できます。
血液検査をして「スギがクラス3」、「ヒノキがクラス2」などというような判定が出ます。
一般に、アレルギー検査は、7、000円くらいからで、調べる項目数によって値段も変わってきます。
花粉症だけでなく、ハウスダストや食物によるアレルギーもわかります。
項目数も5種類くらいが多いようですが、必要に応じて2~30種類の検査もできます。
ただ、費用もそれなりにかかりますし、特に花粉症であれば、その原因がスギであれ他の植物であれ、知ったからどうというものでもありませんので、必ず受けなければならないというものではありません。
乳幼児の場合は、医療費が無料とか軽減されている期間がありますので、お住まいの地域の補助制度を調べて、必要と時期によって判断していけばよいでしょう。
子供であっても、一般に保険外の予防接種などは有料ですが、アレルギーテストは保険が適応される自治体も多いようで、県や市によっても違ってきます。
特に症状がひどくないのであれば、赤ちゃんの3ヶ月検診とか1歳検診とか、保育指導などのとき、相談をしてみるとよいですね。
また、花粉症の症状がひどくて、小児科や耳鼻科に受診したときに、アレルギー検査をした方がいいのかしなくても問題ないのか、そのときに担当医師に聞いてみると、本人の症状に合わせて回答してくれるでしょう。
まとめ
ともあれ、小さな子供が花粉症で苦しんでいるのは本当に可哀想なことです。
まだ口も利けない、うまく症状を訴えられない場合もありますし、「目をこすらない」などの注意もなかなか難しいものです。
小さな子供や赤ちゃんを病院に連れて行って受診させるのは本当に大変ですが、症状がひどいようなら、まずは小児科へ連れて行きましょう。
そして、完全に耳や鼻、目などと症状部位が特定できれば、それぞれの専門医に任せるのがいいでしょう。
子供のアレルゲンがわかるのは1つの指標にもなりますので、費用の負担が少ない時期に一度「アレルギー検査」を受けておくのもオススメです。
でも、どの場合でもあまり神経質になる必要はありません。
赤ちゃんや子供の症状を見ながら、病院の立地や混み具合を勘案の上、受診してください。