ゴーヤを使った緑のカーテンの作り方と育て方は摘心で栽培
2017/01/01
ゴーヤを使って緑のカーテンを作りましょう。
作り方や育て方は初心者でも簡単にでき、大きく広がった茎や葉っぱが涼しさを呼び、また実を食べることもできるので、一石何鳥にもなる園芸です。
ゴーヤは摘心をしながら栽培していきますが、そのやり方も簡単なので、是非マスターしてください。
ゴーヤを使った緑のカーテンの作り方
緑のカーテンの中でも一番人気があるのがゴーヤです。
作り方はとても簡単で、ゴーヤは立派なグリーンカーテンになりますので、早速やってみましょう。
ゴーヤの栽培に必要なもの
まず、下記のものを準備します。
・用土・肥料
・ネット
・支柱
・ワイヤーや紐
ゴーヤの栽培はプランターで十分緑のカーテンになります
ゴーヤは地植えでなくプランターでもOKです。
ゴーヤのプランターは大きいものを
このとき、プランターは他の朝顔などよりもずっと大きいものを用意するのがポイントです。
というのも、ゴーヤは根がとても広く張っていきます。
そして、その根っこの広がりの分だけ、上の方でもつると葉っぱが広がって、大きな緑のカーテンを作るのです。
だから、小さなプランターでは、根っこが広がらない分、大きなカーテンにはなりません。
もしも庭に直接植えられるならいいのですが、一戸建てでも場所を考えたりしますし、マンションやアパートのベランダで栽培する場合には、大き目のプランターを用意してください。
特に、深さのあるプランターがオススメです。
ホームセンターに行くと、横幅60~100cmくらいで深さが30cmくらいのプランターを売っています。
ゴーヤにはかなりしっかりとしたプランターが必要で、このような大きなものは支柱を立てて固定する場所もできていますので、とても便利です。
一般の窓は横幅一間(180cm)ですので、その窓を覆えるように、プランターは2~4個用意するとよいでしょう。
用土・肥料はたっぷりと
ホームセンターや園芸店で用土を買ってくるのであれば、培養土や野菜用の土を選ぶと最適です。
プランターが大きい分、用土もたくさん必要ですので、プランターの容量と数に合わせて購入してください。
肥料は、堆肥や化学肥料などを用意し、植え付けより数日前に用土と混ぜ合わせておきます。
肥料入りの用土などであれば、買ってきてその場でも植え付けられます。
ゴーヤの苗は元気で鮮やかな緑色のものを選ぶ
ゴーヤは、もちろん種から栽培することができます。
その場合、ゴーヤの種は殻がとても固いので、コップに水を入れて一晩つけてから利用します。
このときはまだ苗床ですので、容器に5cmくらいの土を入れ、種を蒔いて水やりをします。
2~3週間たつと発芽しますので、その間に、プランターや用土の準備をしてください。
苗を買ってくるのであれば、簡単です。
また、すでに育って、品質もよく元気のよい苗を選べるので、初心者は苗から始めるのがオススメです。
苗を購入する際には、葉っぱが鮮やかな緑色をしていて、害虫などがついていないものを選びましょう。
葉っぱを見ると、一番下には最初の双葉、そして初生葉というのがあり、その上からが本葉となります。
本葉は紅葉のように葉っぱが5つくらいに先割れしているのでわかります。
この本葉が3~4枚ついているものが植え時です。
種から育てたものも買ってきた苗も、どちらの場合も、もう苗が育っていますので、プランターに植え付けていきます。
種から育てたゴーヤも、大体、本葉が3~4枚育った段階になったら植えつけましょう。
ゴーヤの苗の植え付け
プランターの底に鉢底石を敷き詰めます。
その上に肥料入りで熟成している用土を入れます。
50cmくらいの間隔をあけて、1つのプランターに2つくらいづつ苗を植えます。
地植えの場合は、根もどんどん張りますので、60cm以上あけてください。
場所を決めたら、シャベルで深さ30cmくらいの穴を掘り、そこに苗を植えていきます。
苗はビニールのポットに入っていますので、両手で少し揉みほぐすようにして、丁寧に抜き取り、そのまま穴に入れて、上から土をかぶせて整えます。
植え付けができたら、プランターを設置位置に運びます。
そして、水をたっぷりとあげてください。
このとき、水がプランターの底から出てくるくらいたっぷりとあげるのがコツです。
ゴーヤで作る緑のカーテンの育て方
ゴーヤの水やりと肥料
ゴーヤは水やりをこまめにしてください。
1日1回、朝か晩の涼しいときに、たっぷりと水やりをします。
夏場で気温が高い日や晴れ間が続いているようなときには、1日2回水やりをすることもあります。
肥料も2週間に1回くらい、ハイポネックスなどの液体肥料を薄めたものをあげてください。
また虫がつかないように、植物保護液や活性剤なども様子を見て与えてください。
水と肥料をたっぷり吸って、ゴーヤはどんどん育っていきます。
そして、ゴーヤのつるが20~30cmくらいにまでなったら、いよいよネットに絡ませていきます。
ネットと支柱の用意
ゴーヤは、そのつるをどんどん伸ばして大きな緑のカーテンを作ります。
そこで、しっかりとした土台として、支柱を立ててネットを張り、そこにゴーヤのつるを絡ませて育てます。
プランターに支柱を立てる場所があって固定できるものは組み立ても簡単です。
(プランターに土を入れるときからすでに支柱を立てておく場合もあります。)
指定の場所に支柱を立てて、全体を組み立てていきます。
プランターに支柱立てがない場合には、2本を山の字にして上の方を固定し、そこに横棒を乗せてしっかりと縛っていきます。
この支柱にネットを張って大きな網状のスクリーンを作ります。
ネットは10cmくらいの格子がよいでしょう。
ネットの上部や端を、紐やワイヤーを使って、支柱にしっかりと結びつけてください。
荒天や風の強い日もありますし、ゴーヤの重さもありますので、この支柱とネットでしっかりとした土台を作るのがポイントです。
軒下やベランダなどに直接ネットを固定できる部分があれば、そこからネットを吊り下げるようにするのもよい方法です。
ゴーヤは20~30cmくらいに育っていますので、ネットの下部分はなくて大丈夫です。
場所にあった方法で、作りたいカーテンのサイズまでネットを広げ、支柱にしっかりと固定して組み立ててください。
ゴーヤのつるをネットに絡める
ゴーヤのつるが20~30cmくらいになってネットに届くようになったら、そのつるをネットにくぐらせて誘導します。
通常はそのまま絡みついていきますが、丈がなくすぐに外れてしまうようであれば、紐で軽くネットに結わえてもいいですが、すぐに十分からみつくようになります。
このときあまりに先を急ぐと、緑のカーテンの下の方がスカスカになってしまいますので、ゆっくりゆっくり育ててください。
つるがネットに絡みつくと、ゴーヤはどんどん成長していきます。
このとき茎がまっすぐ上に行くように見ていて、うまく誘導してください。
そして、そのまま、水やりと肥料を欠かさずに、本葉が7~8枚になるまで育てます。
ゴーヤの緑のカーテンでは摘心が大事
本葉が7~8枚になったら、「摘心(てきしん)」をします。
この摘心が、ゴーヤの緑のカーテンを大きく立派に作っていくコツですので、要領をつかんで果敢に実践してください。
ゴーヤのつるを摘心する
摘心とは、要は一番太いつる(親つる)の先端を切ってしまうことです。
えっ? 可哀想って?
でも、この摘心をしないと、ゴーヤはただひょうろひょろと長く伸びるだけで緑のカーテンにはなりません。
また、すぐにネットの天辺まで行ってしまって、全体として、スカスカのつるが巻き付いているだけになってしまいます。
ここで、このゴーヤを見た目も涼しく日陰にもなる立派な密度ある「緑のカーテン」にするためにも次の処理をしてください。
ゴーヤの摘心の仕方
(1)本葉が7~8枚になったら、
一番太い親つるの先端を数cm切り取ります。
(2)すると、その切り取ったところからは
もうつるは成長しませんが、
変わりに、その下の脇芽から新しいつるが出てきて
横に伸びていきます。
(3)すると、つるが2本になるので、
葉っぱの数も増えていきます。
(4)この新しいつるが伸びたら、
もう一度それぞれのつるで摘心します。
こうすると、ゴーヤはどんどんつるを増やして
広がっていきます。
ゴーヤの花を楽しむ
ゴーヤのつるがネット全体に広がって大きな緑のカーテンになるころには、ゴーヤの花も咲いてきます。
黄色い5弁のかわいい花で、見ていてとても爽やかで涼し気です。
ゴーヤは雄花がまず咲いて、それから雌花が咲き始めます。
ゴーヤに実をつけさせるためには、雄花の花粉を雌花に人工的に受粉してください。
花が咲くころには全体もかなり大きくなっていますし、花のための栄養も必要ですので、水やりと肥料を切らさないでください。
ゴーヤの実を収穫する
ゴーヤはニガウリと言って、沖縄料理などでよく使われる野菜です。
少し苦みがありますが、慣れると美味しくヤミツキになる人も多いです。
ゴーヤは成長が早いので、花が咲いて2~3週間で実が収穫できます。
いろいろな料理でお味の方もお楽しみください。
緑のカーテンの片づけ
実を収穫し終わり、ゴーヤの茎や葉が枯れてきたら、そろそろ終い時ですね。
実を採りつくし、枯れが目立ってきたら、支柱やネットを外して片づけていきます。
まとめ
さて、ゴーヤで作る「緑のカーテン」の作り方や育て方はおわかりいただけましたか?
ゴーヤは「摘心」をすることで、横に広げて大きなカーテンになるように栽培していきます。
ゴーヤは初心者にも育てやすい植物ですし、緑のカーテンで涼しさを呼びながら、花も実も楽しめる園芸です。
子供さんの夏休みの自由研究などにも最適ですので、是非親子で作ってみてください。
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