夏風邪の高熱が大人なのに何日も続く場合の症状と対処方法
2017/01/01
夏風邪で高熱が続くと、子供でも大人でもとても心配です。
あなたやご家族で熱の出ている方はいませんか?
特に大人の場合、夏風邪で高熱が何日も続いて熱が下がらないようなら要注意!
また、熱以外の症状にも注意が必要です。
ここでは、そんな大人のための夏風邪高熱の対処方法をお知らせします。
夏風邪の高熱は大人でも出ます
夏風邪は子供だけかかるわけではありません。
大人であっても、高熱が出てびっくりすることがありますね。
冬ではなくて夏の暑い時期にかか風邪としては、手足口病やプール熱(咽頭結膜炎)が有名です。
でも、これは子供が主にかかるものです。
もしも、大人で夏風邪の高熱が出たら、それは「ヘルパンギーナ」の可能性が高いです。
ヘルパンギーナは、ウイルス性の風邪で、やはり子供がよくかかります。
でも、伝染力が強いために、子供がこの風邪にかかって家族内に伝染することが多く、ひいては看病していた母親や父親、自宅滞在の多い老人などの大人が感染して発症します。
大人がこの夏風邪にかかると、高熱だけでなく、喉の痛みや腫れ、咳、頭痛、下痢、腹痛などの症状も併発し、一般に子供よりもひどくなる可能性があります。
また、このヘルパンギーナによる夏風邪は、いったん治ったからと言って油断はできません。
というのも、この夏風邪は、一度治っても別のウイルスに感染すし繰り返す可能性が高いのです。
以下、その症状や高熱が続く期間などについて説明します。
夏風邪の高熱は何日くらい続くのか?
ヘルパンギーナは、夏風邪の代表的な疾患です。
38度を越す高熱が突然に起こりますが、この高熱はいったいどのくらいいつまで続くのでしょうか?
ヘルパンギーナの潜伏期間
ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間を潜伏期間といいますが、これは通常3日~6日(約一週間)くらいです。
子供が発熱して看病したり同じ家庭内で生活していると、感染してもこの潜伏期間があるためにしばらく感染に気付かない場合があります。
すぐに夏風邪の症状が出ていないからと安心せず、家族そろってうがいや手洗いをするようにしてください。
ヘルパンギーナの発症
3日~6日くらいの潜伏期間が終わると、いよいよ夏風邪を発症します。
このときは、まず、38度を越す発熱が突然起こります。
用心をしていないとびっくりしますが、家族に風邪ひきさんが出たようなときには、自分もうつると心づもりをしておくといいですね。
この高熱状態は、2日から4日間くらい続きます。
まれに、長い人で6日くらい続く場合がありますので、大人とはいえ結構大変です。
また、この発熱期間中に、以下のような症状も出てきますので、注意してください。
夏風邪の症状は高熱以外にも注意しましょう。
ヘルパンギーナという夏風邪は、大人の場合には症状がひどくなりやすく、重症化して治療が長引く場合があります。
また、高熱以外にも他の症状が出てきます。
のどの痛み・腫れ・水泡
ヘルパンギーナによって高熱が出ると、徐々に喉に腫れや水ぶくれ(水疱=すいほう)などの症状が現れてきます。
この水泡は、喉の奥に1~5ミリ程度の大きさで膨らんでいきます。
これが口の中にたくさんできてしまい、そのうちにつぶれると激しい痛みがでてきます。
潰瘍の痛みがひどいと、食事はおろか水分すら飲めない状態になり、脱水症状を起こす場合もあります。
熱性痙攣
高熱がひどい場合、熱性痙攣を引き起こすことがありますので、注意してください。
下痢・腹痛
夏風邪の特徴の一つに下痢や腹痛があります。
原因はエンテロウイルスに感染するものですが、夏風邪による高熱や喉の痛みに加えて、下痢や腹痛が起こる場合があります。
夏風邪の高熱で大人の場合の対処方法
それでは、夏風邪で大人が高熱を出し、上記のような症状が出たときの対処方法や注意点、それから夏風邪にかからないための対処方法をまとめます。
大人の夏風邪の症状に対する対処方法
夏風邪による高熱が出た時には、強制的に熱を下げてはいけません。
というのも、身体がウイルスと戦っているから高熱が出ているのです。
ここで座薬の解熱剤などを使って強制的に熱を下げてしまうと、治るものも治らないことになります。
発熱の期間は2~4日程度です。
治し方の基本は医師からの処方に従い、寒気や悪寒があるうちは決して熱を下げず、自然に落ち着くのを待ちましょう。
寒気がなくなってもあまりに高熱が続くようなら解熱剤を使用してください。
それまでは、このような氷嚢を使ってください。
上から吊るすタイプは落ちないので、便利です。
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もちろん、発熱中はお風呂やシャワーは禁止です。
水泡が潰瘍化することにより、喉が痛くて食べ物や水分が摂りにくくなります。
食欲も減退しますが、食事を摂らないと体力の消耗も激しく抵抗力も落ちますので、食べられるようなら柔らかく消化のよいおかゆなどを少しでも食べるようにしてください。
また、この高熱の出ている期間には、水分補給に注意してください。
高熱時に水分をたっぷりと補給していないと、脱水症状が出てきてしまいます。
喉が痛いと、水分ですら辛いときがありますが、水分だけはしっかりと補給し、汗をたくさん出しましょう。
下痢や腹痛に悩むときにも、無理に下痢止めなどは飲まない方がよいです。
下痢の症状はウイルスを排出するためのものですので、無理に止めてしまうのも問題です。
ただし、あまりに下痢が続いたり、下痢によって体力消耗が激しい場合などは、必ず医師に診断してもらいましょう。
夏風邪の対処方法と注意点
- 高熱が出ても強制的に熱を下げることをしない
- 喉を通るような柔らかい食事で体力を保つ
- 水分補給に注意して脱水症状を起こさない
- 無理に下痢止めをしない
夏風邪にかからないための対処法
大人の夏風邪は引いてしまうと大変です。
それでなくても夏は夏バテなどで体力も抵抗力も落ちています。
以下の対処方法で、夏を元気に乗り切りましょう。
夏風邪の予防方法
- 睡眠不足にならないよう注意する。
- 水分補給を意識して、こまめに水分を取る。
- 栄養のある食事をする。
- 家庭内での感染に注意する。
- 常にうがいや手洗いをする。
- エアコン(クーラー)で冷やしすぎないように部屋の温度調整をする。
まとめ
夏風邪は、子供だけでなく大人もかかりますので、十分注意してください。
また、高熱が続くので体力消耗や水分不足による脱水症状、喉の痛みや水泡などの症状も出てきますので、発熱をしたらまず受診し、その後は安静にして対処していってください。
夏風邪は夏バテからくる場合もありますので、夏バテにも十分な注意が必要です。
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