紫陽花ガクアジサイあじさいの花言葉 青紫ピンク白の色別解説

2017/01/01

紫陽花の花言葉って、色ごとに違うってご存知でしたか?

6月になるとあじさい(英語名:Hydrangea)が一斉に咲き出し、見頃には鎌倉のあじさい寺などに観光に行く人も多いでしょう。

一雨ごとに色が変わるといわれているアジサイはその七変化の様子から、「移り気」「浮気」「ほらふき」「変節」「無情」「冷淡」「高慢」といったあまり意味のよくない花言葉があります。

でもその一方で、「辛抱強い愛情」「元気な女性」「寛容」といういい意味の花ことばも。。。

また、花が密集している様子から、特に日本では、「仲良し」「友情」「家族団欒」「家族愛」「平和」「団結」といったイメージを持つ人も多く、母の日や父の日に鉢植えを贈ることも多いですね。

そう、紫陽花って、種類や色ごとに花言葉が違うんですよ。
ここでは、ガクアジサイと、あじさいの青、紫、ピンク、白の花言葉をご紹介します。

 

ガクアジサイの花言葉

梅雨の季節によく見かけるアジサイは「西洋アジサイ」と言われる改良品種で、花がこんもりと丸くなっているものです。

これに対して、下の写真のように、周りだけが額縁のように大きな花びらがあって中央はサンゴ状になっているあじさいを「ガクアジサイ(額紫陽花)」と言います。

なんで、このガクアジサイからご紹介したかというと、実は、アジサイの花言葉に良い意味があるからなんです。

◆ガクアジサイの花言葉 = 謙虚
 

実は、この「ガクアジサイ」こそがもともと日本にあった紫陽花の原種なんです。
ヨーロッパで品種改良された西洋アジサイに比べて派手さやボリュームはないですが、ひっそり雨に佇む姿はとても和風で、「謙虚」という言葉がぴったりな日本の花です。

アジサイを贈りたいときに、いわゆる悪い花言葉が気になるときには、この「ガクアジサイ」を、その花言葉と共に贈りましょう!

 

あじさいの花言葉で青の場合

あじさいで一般によくみかけるのは「青」ですね。

梅雨でうっとおしい季節にもこのきれいなブルーのアジサイを見ると心が洗われるようですが、他の花にはあまりない青い花ということで、「冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ」なんていうちょっと残念な花言葉がついています。

クールといえば、とおりがいいのですがね。。。(笑)

でも、青いあじさいには「忍耐強い愛」という花言葉もあります。
確かに梅雨の長雨にも耐え忍んでいるひたむきな姿には、忍耐強さがありますね。

 

紫陽花の花言葉で紫の場合

紫色の紫陽花もよく見かけます。

紫陽花には「アントシアニン」という色素があって、土壌が酸性の場合にはアルミニウムを吸収して「青く」なり、土壌がアルカリ性だと「赤く」なります。
まるでリトマス試験紙のようですね。
(リトマス紙では色の反応が赤青逆ですが・・・・)

日本の土壌は酸性が強いために青や紫系のアジサイが多く、
ヨーロッパはアルカリ性が強いためにピンクや赤系のアジサイが多いのです。

また紫陽花は、最初は白っぽいものが徐々に色づき、水色、青、青紫、赤紫・・・というように色が変わっていきます。
もちろん品種による違いはあるのですが、時期によって色が変わりますので、紫色のアジサイもよく見かけます。

紫のアジサイの花言葉は、基本は青と同じですが、ちょうど移り変わりの途中なので、「移り気」「浮気」「ほらふき」「変節」・・・などと言われてしまいます。

 

紫陽花の花言葉でピンクの場合

さて、ピンクや赤系のとても可愛らしいアジサイもありますね。

赤い紫陽花は、日本よりもヨーロッパに多く見られます。
土壌がアルカリ性だからですね。

ピンクの紫陽花の花言葉は、フランスでは「元気な女性」なんだそうです。

アジサイの咲く6月~7月は、日本では梅雨真っ只中なので「青」の「耐え忍ぶ忍耐強さ」って感じですが、ヨーロッパではとてもカラリとした季節です。
だから、元気に明るい女性のイメージがあるのでしょう。

確かに青い花よりピンクの紫陽花の方が快活そうです。

 

紫陽花の花言葉で白の場合

さて、真っ白な紫陽花というのもステキですね。

この白い紫陽花の花言葉は「気の迷い」「寛容」です。

アジサイは最初は緑っぽい白色で、土壌や雨の酸性やアルカリ性の度合いで、その色を変えていきます。

だから、真っ白な紫陽花は、これからどんな色にも染まっていくのですね。
その意味で言えば何でも受け入れる「寛容」であり、さぁどの色にしようかな~という「気の迷い」もあるのでしょう。

「あなた色に染まります」なんて言いながら意中の男性に真っ白なアジサイを渡したら素敵です。
結婚式のウェディングブーケに真っ白なアジサイもいいですね。

品種改良により、ずっと真っ白なアジサイもありますよ。

 

紫陽花の花言葉は色別に違う

このように、土壌や時期によって色の変わる紫陽花ですが、アジサイの花言葉を大まかにまとめると以下のようになります。

・青色のあじさい = 忍耐強い愛
・紫色のあじさい = 移り気
・ピンクあじさい = 元気な女性
・白色のあじさい = 寛容
 

また、アジサイは「藍色が集まったもの」という意味の「あづさい(集真藍)」に由来しています。

その意味では、「仲良し」「友情」「家族団欒」「平和」「団結」といった花言葉がもっと広まってもよさそうですね。

 

まとめ

さて、紫陽花の花言葉はわかりましたか?

ガクアジサイをはじめ、青・紫・ピンク・白と、色によってもさまざまな花言葉を持つ紫陽花です。

人に贈るときには誤解がないように、色に合わせた花言葉と、そこに託したあなたの気持ちをきちんと明記してプレゼントをするとよいですね。


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