金木犀の花言葉はとっても素敵!英語で言うと?由来は何?
2017/01/01
秋の季節になると町中に一斉に香り出す金木犀。
クチナシや沈丁花と並んで匂いのよい3大香木といわれ、お香や香水にも使われますね。
金木犀はオレンジ色の可愛い花を咲かせますし、その芳香にはさまざまな効果効能があります。
さらに、素敵なのはその花言葉!
この花は日本だけでなく世界各国で愛でられており、その英語も素敵です。
ここでは、金木犀の花言葉と英語名や中国名、その由来などをご紹介します。
金木犀の花言葉
金木犀の開花はまず香りでわかります。
9月下旬から10月上旬の頃、朝、窓を開けるといきなり飛び込んでくる甘い花の香り。
そう、そのいい匂い、それが金木犀の香りです。
この香りの素敵な金木犀、どんな花言葉があるのでしょう?
金木犀の花言葉はとっても素敵!
金木犀の花言葉
- 謙虚、謙遜
- 気高い人
- 真実、真実の愛
- 初恋
- 陶酔
どれも素敵な花言葉ですが、それぞれの花言葉は次のような意味からつけられています。
金木犀の花言葉 -「謙虚、謙遜」
金木犀はその芳香からどんなに大きな花かと思われますが、実は小さな小さな、直径1cmにも満たないくらいの4弁の花です。
金木犀には様々な効果効能もあり、その芳香は町中に香るほどですが、花自体はこのように小さく、ひっそりと秋の訪れを知らせます。
つまり、表面的な自己主張をせずに、花自体は小さくて、
それでいて、リラックス効果で人の心を癒し、健康に不可欠なさまざまな効果効能を発揮する。
まさに「謙虚、謙遜」という言葉がふさわしい花です。
それで、金木犀の花言葉は「謙虚、謙遜」と言われます。
金木犀の花言葉 -「気高い人」
また、金木犀はとても高潔で潔い花です。
金木犀はとても強い芳香ですが、この花の咲く時期(開花時期)はほんの3~4日ととても短いのです。
桜を愛でた歌に「咲いてよし散ってまたよし」とありますが、金木犀もまさにそれ!
短い開花時期を惜しむことなく、咲いてはすぐに雨でその花を落とし、そのオレンジ色が敷き詰められた絨毯は見事です。
また、花といえば、その色彩と香りで多くの昆虫を誘って受粉をしていきますが、金木犀は雌雄別。
そしてその香りには「忌避効果」があって、昆虫や害虫を寄せ付けないのです。
むらがる虫どもを寄せ付けず、時期が来ると潔く散る花。
そこに「気高い人」の面影を感じます。
金木犀の花言葉 -「真実、真実の愛」
金木犀の香りはどこにいてもすぐにわかり、隠し立てのしようがありません。
裏も表もなく、ただ一途に香る花。
そこで、「真実、真実の愛」という花言葉がつきました。
金木犀の花言葉 -「初恋」
金木犀の香りには、どこか懐かしく甘酸っぱい遠い記憶を引き戻してくれるような効果があります。
夏の喧騒が過ぎて静かに秋を迎えるとき、静かに心にしみてくるのは、あの初恋の日の遠い思い出。
甘く切なく、それでいてずっと心に大切にしまっておきたい、そんな「初恋」の香りです。
金木犀の花言葉 -「陶酔」
金木犀の香りに陶酔する人も多いでしょう。
金木犀の香りは、甘く官能的でもあります。
その成分から、人の心を癒し和らげ、落ち着いた気持ちにさせてくれる花です。
この花の香りを求めて、多くの人が足を運んだり、香水にして楽しんだりしています。
忘れられない大切な香り、ほんの僅かな一瞬の期間、そこに陶酔する人はいつの時代も同じですね。
金木犀の英語名・中国名と、花言葉の英語版
こんな素敵な花言葉をいくつも持つ金木犀ですが、英語や原産地の中国語では一体何というのでしょう?
金木犀を英語でいうと
金木犀の英語名(学名)
金木犀の科と属名は、「モクセイ科モクセイ属」となりますが、この「Osmanthus」は金木犀の属名の学名から来ている呼び名です。
属名の学名「モクセイ属」は「Osmanthus(オスマンサス)」といい、ギリシア語の「osme(香り)」と「anthos(花)」が語源となってできた言葉です。
香水などの成分で金木犀が入っていると「Osmanthus」という表記がありますので、これを確認してください。
花の色を強調した場合には、「orange osmanthus」「white osmanthus」と呼び分けます。
金木犀の英語名(一般英訳)
Fragrant orange-colored olive
英語では一般に、「Fragrant olive(香りのよいオリーブ)」とか
「Fragrant orange-colored olive(香りのよいオレンジ色のオリーブ)」とか
呼ばれています。
確かにオリーブは白い小さな花をつけますし、葉っぱもよく似ているような。。。
それでオリーブとの比較で「香りのよいオレンジ色のオリーブ」と具体的に表現した言い方になるのですね。
キンモクセイの匂いは、アロマオイルの精油をはじめ、お香や香水、など幅広く使われています。
ルームフレグランスやポプリなどにも利用しますので、まさに「香りのよいオレンジ色のオリーブに似た花」なのでしょう。
金木犀の中国名
金木犀の原産地である中国での名称は「丹桂(タンケイ)」です。
中国では金木犀を使った「桂花糖(お菓子)」や「桂花茶(お茶)」「桂花陳酒(お酒)」などがありますので、よく「桂花(ケイカ)」と間違えられますが、「桂花」は本来金木犀ではなく銀木犀の方の名前です。
金木犀の花言葉を英語でいうと
ついでに、さきほどご紹介した金木犀の花言葉の英語もお知らせします。
金木犀の花言葉の英語版
- 謙虚・・・・・・・・modesty
- 気高い人・・・・・・noble man
- 真実・・・・・・・・truth
- 初恋・・・・・・・・first love
- 陶酔・・・・・・・・intoxication
金木犀の花言葉に添えて、こんな英語表記も書き添えると素敵ですね。
金木犀の花言葉や名づけの由来
学名「Osmanthus」中国名「丹桂」と言われる金木犀。
それでは、日本で「金木犀」と名付けられた由来はどのようなものでしょうか?
金木犀の概要
金木犀の概要
- 科・属名 : モクセイ科モクセイ属
- 学 名 : Osmanthus fragrans var. aurantiacus
- 和 名 : 金木犀(キンモクセイ)
- 別 名 : 木犀花(モクセイカ)、丹桂(タンケイ)
- 英 名 : Fragrant olive、 Fragrant orange-colored olive
- 原 産 地 : 中国
- 花 の 色 : オレンジ
- 開花時期 : 9月~10月
- 誕 生 花 : 10月7日
この金木犀は、中国から日本に渡ってきました。
金木犀の植物名の由来
「金」がつくのは「オレンジ色」だから
モクセイの内、原種の「ギンモクセイ」は白い花をつけます。
これに対して金木犀はオレンジ色(橙黄色)の花をつけることから「キンモクセイ」と呼ばれます。
英語で「orange osmanthus」「white osmanthus」と呼び分けているのと同じですが、単純に「橙」「白」ではなく、「金」「銀」と名付けたところに雅やかさを感じます。
「金色の木犀」それが金木犀の名前の由来です。
「モクセイ」が「木犀」なのは?
この「犀」という漢字はあまり見ない漢字なので、読めない人も多いですね。
「木犀」と書いて「モクセイ」と読み、「犀」は「セイ」と読みます。
この字を見るとしたら、「室生犀星」かその名づけ元となった金沢の「犀川」ですね。
ではなぜこの「犀」の字が使われたかというと・・・・・
「犀」は「セイ」以外に「サイ」とも読みます。
そう、あの動物の「サイ」のことです。
モクセイの木の皮や固い葉っぱが、あの動物のサイに似ている、サイの皮のように固い、ということで「木のサイだから木犀だ」というのが由来のようです。
金木犀 花言葉 のまとめ
さて、その芳香のすばらしさは言うまでもなく、いろいろな花言葉で愛でられる「金木犀」。
概要がわかりましたでしょうか?
金木犀が香ってきたら、その花言葉や英語や由来などを回りの人に教えてあげましょう。
金木犀の素敵さがより一層広がります。
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