七夕の行事食の意味と由来を踏まえた人気そうめんレシピ
2017/01/01
七夕の行事食は「そうめん」ってご存知でしたか?
七夕といえば、織姫と彦星。
空を見上げながら、すする素麺!!
オツですね~!
そんなときに「ちょっと役立つ七夕そうめんのお話」を!
七夕にそうめんを食べるのはなぜ?
子供にも大人気のレシピは何?
是非、今年の七夕は、行事食のそうめんで盛り上がりましょう!
七夕の行事食の意味
七夕の行事食、まずはその意味を知りましょう!
七夕はお節句です
えっ?お節句って???
・桃の節句は女の子の雛まつり
・端午の節句は男の子の子供の日
それ以外にも節句ってあるの?
はい、七夕は星祭りと呼ばれる五節句のひとつです。
五節句とは
・人日(じんじつ)の節句・・・1/7
・上巳(じょうし)の節句・・・3/3
・端午(たんご)の節句・・・・5/5
・七夕(しちせき)の節句・・・7/7
・重陽(ちょうよう)の節句・・9/9
この日の過ごし方は
七夕の過ごし方
・笹竹を軒下に飾り、願い事を書いた短冊や飾りをする。
・空を見上げ、天の川や星を眺める。
・七夕の行事食「そうめん」を食べる。
行事食って何?
日本には年間を通して数多くの行事がありますが、その日に食べるものが「行事食」です。
月ごとの行事と行事食
★1月
・正 月 = おせち料理,雑煮,お屠蘇
・人 日 = 七草粥
・鏡開き = おしるこ
・小正月 = 小豆粥
・二十日正月 = 小豆粥
★2月
・節 分 = 福豆,恵方巻き,(鰯)
・初 午 = いなり寿司
★3月
・桃の節句 = ちらし寿司,蛤のお吸い物,白酒,菱餅,ひなあられ
・彼 岸 = ぼた餅
★4月
・花祭り = 甘茶
・花 見 = 花見団子
★5月
・端午の節句 = 柏餅,ちまき
★6月
・夏 至 = タコ(関西地方)
★7月
・七 夕 = そうめん
・お 盆 = 精進料理,白玉団子,そうめん,型菓子
・土用の丑の日 = うなぎ,土用餅,土用しじみ,土用卵,「う」のつく食べ物
★8月
・お盆(月遅れ) = 精進料理,白玉団子,そうめん,型菓子
★9月
・重陽の節句 = 菊酒,栗ごはん
・十五夜 = 月見団子,栗ごはん,豆,里芋
・彼 岸 = おはぎ
★10月
・十三夜 = 月見団子,栗ごはん,豆
★11月
・七五三 = 千歳飴
★12月
・冬 至 = かぼちゃ,小豆粥
・大晦日 = 年越しそば
行事食は、季節季節に行われる伝統行事で、いただく特別食事です。
それぞれ季節にあった「旬の食材」を取り入れるため、季節の風物詩ともなっていて、節目節目を祝う喜びの食事でもあるのです。
それぞれの食材に意味もあり、昔から季節と健康を考えて作られた伝統的な料理なのです。
なるほど、それで、七夕の行事食は「そうめん」なんですね。
七夕行事食がそうめんとなった由来
七夕にそうめんを食べる由来
中国では、もともと7月7日に索餅(さくべい)を食べる風習がありました。
この索餅(さくべい)を食べると、1年間無病息災で過ごせて、大病もしないというのです。
索餅(さくべい)の伝説
古代中国で、帝の子供が7月7日に亡くなってしまいました。
そして、その子が死後に鬼となって、巷に病を流行らせるようになったのです。
そこで、その子が大好きだった索餅(さくべい)をお供えしたところ、病気が治まったということです。
それで、中国では7月7日に索餅(さくべい)を食べると病気にならないと言われています。
索餅(さくべい)は小麦粉で作られた太い麺で、今でいう「うどん」のようなもので、これを茹でてからちぎって食べていたようです。
(主食というより、甘みをつけてお菓子のような存在だったようです)
索餅は「むぎなわ」とも言うそうで、「手延べうどん」として売られている商品もありました。
この索餅(さくべい)が日本に入って来たのは奈良時代と言われています。
醍醐天皇の時代に宮中の儀式・作法等を集大成した「延喜式(927年)」という記録がありますが、その中で「そうめん」の原型である「索餅(さくへい)」が、旧暦7月7日の七タの儀式に供え物の一つとして供えられたと記述してあるそうです。
その後、特に平安時代以降、宮中での七夕には欠かせない行事のお供え物となりました。
日本ではその麺を細く細く長く長く伸ばして、やがて今のような細い素麺(そうめん)になったそうです。
7月7日は「そうめん」の日!
「そうめんの日」
えっ?そんな日まであるの?
はい、全国乾麺協同組合連合会が制定した記念日で、昭和57年から
「7月7日はそうめんの日」となりました。
そうめんの「伝統」「文化」「歴史」をこれからも大切に後世へ引き継ぐためにも、七夕には天の川の織姫と彦星に想いを馳せ、短冊に願い事を書いて笹竹に飾り、行事食である「そうめん」を食べましょう。
七夕行事食の人気レシピ
暑い七夕の日、夜空を見上げながら縁側でいただく「そうめん」。
つるつるっとした冷たい喉ごしが暑さを忘れさせ、食欲のないときでも美味しいですね。
でも、七夕なんだから、ちょっといつもと違うメニューにも挑戦してみましょう。
簡単にできるレシピをご紹介します。
揚げそうめん
揚げそうめんの作り方
1.そうめんを茹でて水気を切っておきます。
2.160度くらいの油にそうめんを入れます。
3.最初は鍋いっぱいに広がりますが、
揚げながら菜箸で中央に寄せていきます。
4.色良く揚がったら裏返してパリッとさせます。
そのままでも、軽い塩味でもスナック感覚で美味しいし、中華丼の具をかけて皿うどん風にするとボリュームも出て美味しいです。
そうめん茶漬け
冷たいそうめんもいいけど、こんな暖かいのも美味しいですよ。
(お好みで「冷たいバージョン」もオススメです)
そうめん茶漬けの作り方
1.お好きな漬け物を適量刻んでおきます。
2.市販の「お茶づけの素」を用意します。
3.そうめんを茹でて、漬け物とお茶づけの素をかけ、
お湯をかけます。
4.お好みでわさびなどを添えてください。
にゅうめんバラエティ
にゅうめんの作り方
1.そうめんを茹でたら、暖かいうちにつゆに入れます。
2.つゆは、和風だし、味噌汁、ラーメンつゆ、なんでもOK!
そうめん自体の味は淡泊なので、どんなつゆにも合いますね。
冷たいお素麺に飽きてきたら、是非、暖かいにゅうめんにして召し上がれ!
冷房で冷えた身体にもじんわり健康が取り戻せます。
あと、これはレシピではなく楽しみ方ですが、
そうめんを七夕の日の行事食として盛り上げたいなら「流しそうめん」がオススメです。
まとめ
七夕の行事食って、こんなに深い意味があったんですね。
是非、今年の七夕は、織姫と彦星のお話に加えて「そうめん」談義も。
いろいろなレシピにも挑戦して、楽しく美味しい七夕をお過ごしください。
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○ 七夕
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