夏休みの自由研究 小学生中学生でお盆帰省時にできる簡単ネタのテーマ
2017/01/01
子供の夏休みの自由研究は、親にとっても頭の痛いところです。
また、お盆には帰省というイベントもつきもの。
そうであれば、このお盆を利用した簡単ネタで、一気に子供の夏休みの自由研究を終わらせてしまいませんか?
子供にとっても親族が一同に集まるこのお盆は、自分の関係者が集まりなんでも聞ける絶好のチャンスです。
小学生低学年高学年はもちろん、中学生にも適応できる、お盆を利用した「夏休みの宿題大作戦」。
親戚に聞き込むだけでできてしまう簡単ネタで、先祖や自分を考えるよい機会にもなるこの研究、子供にぜひやらせてみましょう!
夏休みの自由研究で、中学生や小学生が1人でできるお盆テーマ
中学生や小学生高学年の5年生6年生ともなれば、夏休みの自由研究は自分でやっていくのが本来ですが、なかなかそうも行かないし、1年生2年生といった小学校低学年や3年生や4年生でも、やはり親からテーマ例を与えて興味を持たせてやり遂げさせる必要が出てきます。
でも、親がつきっきりでアイデアから実施、まとめ方や書き方まで全部対応していたのでは、自由研究の意味もありません。
そこで、今年の夏休みの自由研究は、お盆の帰省中に子供が自分でできてしまう簡単ネタをやらせてみましょう。
お盆に帰省するなら絶好のチャンス
お盆には、小学生は小学生同士、中学生は中学生同士と、いとこ間での親交も深まりますし、生まれたばかりの赤ちゃんや幼児、または普段会うことの少ないお年寄りなど、さまざまな年代の親族に出会い、お盆は先祖の供養以外でも、いろいろな意味で大切です。
また、その他の親族もみな一同に集まり、お墓参りもするでしょうから、これは子供の自由研究としても、実はとてもよい時期よいテーマとなるのです。
お盆の帰省で、子供のコミュニケーション能力も高まる
特にお盆であれば、一気にたくさんの人に会えますし、みな自宅を離れて暇でもあるので、子供の質問にも楽しく丁寧に答えてくれるでしょう。
子供にとっても自分の親族がたくさん集まり、聞きこむ時間もたっぷりある、そんなときに人に聞き込むだけでできてしまう「夏休みの自由研究」ネタをやらせてしまいましょう。
夏休みの自由研究で、簡単な家系図を作る
まず、おすすめしたいのは、自分の家系図を作らせることです。
家系図とは
家系図とは、自分の親族の血縁関係を図に表したものです。
家系図を作ろう!
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基本的に線を引き、親族の名前を書き込んでいくだけの書き方で出来上がっていきますので、とても簡単です。
小学生低学年であれば、2親等から4親等くらいが網羅できればいいでしょう。
つまり、子どもにとっての父母・兄弟、そして祖父母、おじおば、いとこ・・・などこのあたりです。
まず、上記を基本に簡単な枠組みだけ事前に用意しておき、実際にお盆に帰省したら、その場に来ていた人が誰で、どういう関係に当たるのか、それを聞き込んで書き込んでいけばいいのです。
小学校高学年や中学生、またはそこに集まった親族の顔ぶれ次第では、もっと家系図の枠を広げることができるでしょう。
大伯父さんとか大叔母さんとか、またいとことか、思わぬ血縁とその呼び方がわかります。
ここも、子供の学年と興味、集まった親族次第で、無理なく広げて深めていくことができます。
家系図を元にしたコミュニケーションとヒアリング
図を見せれば、大人は自分で線を書き足して自分の名前を書き込んでくれるでしょう。
それを元に「へぇ、おじさんはおばあちゃんのお姉さんの子供だったんだ!」なんてことがわかり、「そうだよ。昔は君のお父さんとこの裏山でよく遊んだものだよ」「死んだおじいちゃんのお父さんというのが面白い人で・・・」なんて、親も忘れていたり、知らなかったような話も出て、それを元にその場の親族もみな昔を懐かしむことでしょう。
「その話だったら、あそこでメガネかけて座っているあのおばさんに聞いてごらん。」などと、実はどこの誰だかどういう親戚なのかわからずにいた人と親しく会話できるチャンスでもあります。
本家の人が先祖の古い写真などを見せてくれることもあるでしょう。
戦争で亡くなった方の写真が飾ってあれば、その人についてもいろいろ聞いてみましょう。
お盆もとかく形式的形骸的にもなりますので、この家系図作りは、故人を偲ぶよい機会ともなり、お盆で関係親族が一同に集まる意義も出てきます。
その推進が子供であって、親が付き添わなくても勝手に自由に自分の親族と打ち解けてくれる、そして自由研究が勝手に簡単に進んでいく、これっていいことづくめですよね。
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自分が生かされていることを知る
今の子供たちは、生命の大切さや自分が生かされていることへの関心や感謝などが薄いとも言われています。
家系図づくりは、子供にとっても、自分が単に偶然に生まれたのではなく、それ以前の先祖あってのもので、それが縦広がり横広がりになっていることを知るよいチャンスです。
とうに亡くなってしまった祖先をできるだけたどり、家系図に書き込みながら、自分のルーツを知り、戦争や病気で若くして亡くなってしまった人の存在を知りその話を聞くことで、自分の生死を考えるよい機会にもなるでしょう。
家系図を簡単に作るコツ
まず、A3用紙くらいの大きな紙を用意して、あらかじめ、自分の家族や親交のあるいとこ家族、おじいちゃん、おばあちゃんくらいまでは、自宅で書かせておきましょう。
あとは、お盆に行って出会った人たちをどんどん書き足せるようにしておきます。
名前や年齢も書けるようにしておくといいですね。
そして、お盆から帰ってきたら、それをきれいに清書していけば一日でできるし、簡単にまとめられ、社会のよいレポートになるでしょう。
もしも、家系が非常に入り組んでいるとか、人数が多いという場合は、家系図ソフトもあります。
お盆で聞き込んできたものをソフトに入れれば、ちょうどよいレイアウトにしてくれますので、それを子供が模造紙などに大きくまとめていけばよいでしょう。
写真の代わりに簡単な似顔絵イラストなどを描いて入れるのも楽しく、親戚の経歴を年表風にまとめるのも人気です。
デネット〔Win版〕 らくらく家系図作成 (ラクラクカケイズサクセイ)
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夏休みの自由研究で、精霊馬をテーマに作る
さて、家系図づくりで、子供の意識が先祖に向いてきたら、改めてお盆の意味を教えましょう。
これも、おじいさんやおばあさんに任せればいいので、あなたは、仏壇に飾っている精霊馬を指さして「あれが何なのか、だれが作ったのか、おばあちゃんに聞いておいで。」と言うだけでよいでしょう。
そうすれば、昔から受け継がれている風習やその意味、霊魂、供養などの意味や大切さなどを、子供が自分で聞いて知って行きます。
これは、大きな自由研究のネタですね。
精霊馬を作る
精霊馬はナスやキュウリで作ったご先祖様の行き帰り用の動物で、お盆に行けばこれらはすでに作られて飾られていることでしょう。
または、地域の風習で作成する時期が異なったり、作らずにいる場合もあります。
ここで、おばあちゃんなどがよいのであれば、小中学生のいとこ同士を集めて、「精霊馬作り」をさせてもらうのもいいでしょう。
孫たちの夏休みの自由研究のネタにもなると言えば、おばあちゃんも喜んで協力してくれることでしょう。
作り方は、こちらです。
参考 ⇒ ★ お盆の精霊馬とは 地域による違いと作り方と処分方法
基本はナスやキュウリといった野菜に割りばしや楊枝を差すだけの簡単なものなので、キットも不要。
小さい子供でも簡単に作成できます。
キャンドルも市販されていますが、やはりここは野菜で自作したいですね。
おじいちゃんやおばあちゃんも孫を集めて手作りワークショップ教室の先生になるのも滅多にないことで楽しく喜ばれることでしょう。
精霊馬は一気に数が増えてしまい、ご先祖様もどれに乗っていいかお困りかもですが、「今回は子供たちみんながいっぱい作ったから、いつもは来ない古い先祖もみんな来てくれるね。」と言って盛り上げましょう。
または、聞き込みで作った家系図を元に、「○○ちゃんはこのご先祖様用」「△△ちゃんはこの大叔母様用」と先祖を割り振ってそれぞれ作るのもよいですし、聞き込んだ話を元に「このご先祖様は足が悪かったそうだから、この大きなナスでお帰りいただこう」などと、家系図やその聞き込みで先祖一人ひとりを大切にする気持ちも芽生えるでしょう。
精霊馬とは何か、どう作るのか、どんな意味があるのか・・・というのも立派な夏休みの自由研究ネタや工作ネタになりますので、写真も利用してまとめ方を工夫していけばいいですね。
こちらの絵本は「お盆の豆知識」もついていて、お話の他に
●お盆ってどんな日? ●初盆・新盆について ●盆踊りの歴史 ●お盆の迎え火と送り火 ●盆棚に飾るもの ●紙コップで作る精霊馬と精霊牛 ●お盆クッキング etc などもわかります。
絵本『おぼん ぼんぼん ぼんおどりの日!』
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夏休み 自由研究 のまとめ
せっかく親族が一同に集まるお盆です。
そして、お盆は、地域の風習や方言など、小学生中学生にとって夏休みの自由研究を簡単に終わらせるネタの宝庫でもあります。
今年の夏休みの自由研究は、中学生でも小学生でも、その学年や興味に合わせていくらでも広げられる「家系図」作りをしてみましょう。
また、精霊馬作りを通して、その地域に受け継がれる風習をネタにするのもよいですね。
いとこ達と一緒に同じテーマで夏休みの自由研究をしてしまえば親族みんなが楽ですし、親族の結束やコミュニケーションも深まります。
お盆の最大の意味である先祖への敬いや供養という面でも、本来の意味が出てくるでしょう。
今年はぜひ、簡単な「家系図」と「精霊馬」をネタに、お盆を利用した夏休みの自由研究をさせてみましょう。
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